哲学犬の詩

哲学犬の詩

12月|月下の帰路|哲学犬

月はただ静かに 照らしている遠くに見える灯(あかり)は帰る場所のしるし歩いてきた日々は凍てつく空気の中で白く 息となり消えるのではなく空へ還ってゆく振り返らずともよいすべては ここにあるこの一歩もまた 帰路の中に静かな哲学犬カレンダー202...
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11月|月下の水鏡|哲学犬

満ちた光が水面にほどけてゆく揺れることなくただ映し返す湖は語らずして すべてを知る渡る舟もなく風さえ息をひそめきみはただこの静けさの中に座る失うものも求めるものもなく在るということだけがここに満ちている静かな哲学犬カレンダー2027  そっ...
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10月|静かな残り火|哲学犬

燃え尽きた葉が足もとに降り積もる去りゆくものは音もなく 確かに山は語らず空は問いかけないそれでも胸の奥に残るぬくもりは消えたのではなく静かに そこに在り続けている静かな哲学犬カレンダー2027  そっと覗いてみる…哲学犬の詩
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9月|薄暮にほどけゆく光|哲学犬

九月の薄暮に金の光は ほどけゆく名残りの夏と忍び寄る秋の風見つめる先に 沈む陽はあたたかく さびしい終わりのはじまりをこの小さき身で 受け止める静かな哲学犬カレンダー2027  そっと覗いてみる…哲学犬の詩
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8月|見送る夏|哲学犬

遠き舟白き雲 高く積もりて夏はただ 空に満ちたり寄せて返す 波の音に時の歩みを 重ねつつあの舟は 何処へ向かう問うこともなく ただ見送る渡る者と 留まる者その境(さかい)に 風は吹くここに在りて 見つめるのみそれもまた 一つの旅静かな哲学犬...
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7月|風の音|哲学犬

夕暮れの光はやさしくほどけゆき夜を待つ灯は淡く揺れつつ風の音を耳ではなくて心にて聴けば静けさただ 満ちてゆく過ぎし日を追うことなくただここに在るを告げゆく風と共に静かな哲学犬カレンダー2027  そっと覗いてみる…
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6月|霧の向こう、あじさいの小径|哲学犬

霧の小径青き霧ゆく 石畳あじさい揺れて 朝を待つ見上げる瞳 何を見る小さき背には 明日の風一歩を踏み出す その時を静かに祈る 森の中静かな哲学犬カレンダー2027  そっと覗いてみる…未分類
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5月|ひかりの中の小さな出会い|哲学犬

風が、森の奥で揺れている。光がほどけて、降りてきた。小さな白い鈴の音。その一瞬、きみの瞳が、止まった。静かな哲学犬カレンダー2027  そっと覗いてみる…
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4月|ときめきの花びら|哲学犬

ひらひらと、桃色の手紙が届く。まだ冬の匂いが残る風に乗って、それはボクの鼻先に、そっと触れては消えていく。見上げれば、青く霞む空。遠くの山は、何も言わずにそこにある。「きみたちは、どこから来て、どこへ行くの?」問いは返らない。ただ、背中に降...
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3月|雪解けの兆し|哲学犬

雪解け水が、さらさらと流れている。その音に誘われるように、ボクは水辺へと歩み寄った。足の裏に触れる冷たさが、静かに季節の変わり目を告げている。ふと視線を落とすと、まだ冷たい空気の中で、一輪の花が咲いていた。モノトーンだった世界に、ぽつりと灯...