1月|静寂と満月と孤独|哲学犬

哲学犬の詩

静まり返った雪の夜、ひとつの答えが降りてくる。 

見上げれば、吸い込まれそうなほどに澄んだ満月が、 
凍てつく夜を青白く照らしていた。 

その光はあまりに冷たく、けれどどこか慈しみを持って、 
雪原にぽつんと座るボクを包み込んでいる。 

生後間もなく、ボクは両親の姿を見失った。 

温かな体温を求める術を失ったボクを救い、 
今日まで繋いでくれたのは、この雪里に住む人々の手だった。 

彼らがくれた温もりへの感謝を胸に、 
ボクは今、独りこの雪の上で思考する。 

自分はどこから来て、これからどう生きていくのか。 

張り詰めた空気の中、 
ボクの心にひとつの答えが降りてきた。 

「見失った足跡を探すのはもうやめよう。 
 真っ白な雪は、これからどこへでも行けるという証拠なのだから。」 

あなたの足元にも、まだ踏まれていない雪は残っているだろうか。 

— 静かな哲学犬

この物語は、カレンダー作品としても形にしています。 
静かな時間を、日常の中に。 

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​「どこへ行くかではなく、どこから来たか。それがこれまでの道徳であった。これからは、どこへ行くか、それがお前の新しい掟だ。」
                     **** フリードリヒ・ニーチェ ****

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